UWSCでアプリケーションを自動で操作しよう
UWSCを使えば、アプリケーションだって自動化できる
世の中には、色々なアプリケーションがあります。有名どころはエクセルやワード、スカイプなどですね。あなたが普段、仕事などで使っている社内専用のアプリケーションもあるかもしれません。
アプリケーションの良いところは、設置されているボタンなどが視覚的に分かりやすく、説明書を見らずとも、マウスのクリックをすれば、なんとなくで目的の操作ができてしまうところですよね。
でも、膨大な量の単純な作業を繰り返し行う場合には、マウス操作やキーボードでの入力は疲れてしまいますし、あまり楽しいものではありません。そこで、今回はUWSCというソフトを使ってアプリケーションの自動化の方法を紹介します。以下はUWSCソフトの本家ホームページです。
・仕事で単純なルーチン作業に飽き飽きしている人
・キーボードやマウス操作に関する作業を自動化したい人
アプリケーションの自動化を体験しよう
UWSCは普段手動で操作するキーボードからのキーの入力やマウスクリック、さらにはマウスカーソルの移動まで自動で行わせるためのツールです。
UWSCは奥が深く、コマンドも様々なものが用意されています。一度に、すべてを覚えるのはすごく大変です。ここでは、上の動画で紹介したアプリケーションを例にUWSCとはどんなものかを体験してみましょう。本格的に基礎を学びたい人は、「UWSC 基礎入門」を用意しましたのでそちらをどうぞ。
では、あなたのパソコンでもUWSCを使えるようにします。まず、以下のサイトからUWSCソフトをダウンロードしてください。
有料版と無料版があるのですが、まずは無料版で十分です。無料版でも大抵のことができます。下の画像は2017年6月現在のフリー版ソフトのダウンロード画面です。
解凍後、とりあえずデスクトップに置いてみました。
そして、自動で動かす対象のアプリケーションはIsanaki Sudokuという数独(ナンバープレース)問題を自動で作ってくれるこちらのソフトをダウンロードします。
ダウンロードが完了すれば、こちらも解凍します。解凍後のフォルダをUWSCのフォルダと共に、適当な作業フォルダに移します。ここでは、下の図のように同じフォルダ内に入れました。
「Isanaki」フォルダの中の「Isanaki.exe」をダブルクリックしてください。アプリケーションが起動します。「Isanaki Sudoku」で少し遊んでみるのもよいでしょう。
さで、「uwsc」フォルダに「UWSC.exe」というファイルがあると思います。この実行ファイルのショートカットをまず作りましょう。「右クリック」から「ショートカット」を選びます。
このショートカットを「uwsc」フォルダや「Isanaki」フォルダと同じ場所に移動させて、「UWSC_SudokuAutoMaker.exe」と名前を変更します。次に、このファイルを「右クリック」して、「プロパティ」を開きます。
リンク先の欄にの最後に、スペースを一つ挟んで「SudokuAutoMaker.uws」と追記してください。このファイルは後に作っていくUWSCのプログラムコードを書いていくファイルとなります。また、作業フォルダは「UWSC_SudokuAutoMaker.exe」ファイルがある場所を指定します。
変更したら、「適用」→「OK」で閉じます。
では、「SudokuAutoMaker.uws」ファイルを同じ場所に作成し、メモ帳で開きましょう。ここに自動化の手順コードを書き込んでいきます。下のコードをコピー&ペーストしてください。
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// アプリの起動 IsanakiID = EXEC("[現在いるフォルダの場所]/Isanaki/Isanaki.exe") Sleep(8) // 9x9にする KBD(VK_CTRL, DOWN) // Controlのキーを押しっぱなしにする KBD(VK_9, CLICK, 100) // 9のキーをクリック KBD(VK_CTRL, UP, 100) // Controlのキーを離す Sleep(1) for n in 12345 // 1文字づつクリック 超初級者 // 問題の作成 KBD(VK_ALT, CLICK, 100) // Altのキーをクリック KBD(VK_RIGHT, CLICK, 100) // →のキーをクリック KBD(VK_RIGHT, CLICK, 100) // →のキーをクリック KBD(VK_DOWN, CLICK, 100) // ↓のキーをクリック KBD(VK_DOWN, CLICK, 100) // ↓のキーをクリック 超初級者 KBD(VK_RIGHT, CLICK, 100) // →のキーをクリック KBD(VK_ENTER, CLICK, 100) // ENTERのキーをクリック Sleep(1) // 問題の保存 KBD(VK_CTRL, DOWN, 100) // Controlのキーを押しっぱなしにする KBD(VK_e, CLICK, 100) // eのキーをクリック KBD(VK_CTRL, UP, 100) // Controlのキーを離す KBD(VK_TAB, CLICK, 100) // Tabのキーをクリック1 SendStr(GetId(GET_ACTIVE_WIN),Copy("chobeginer_"+"0"+n,1)) KBD(VK_TAB, CLICK, 100) // Tabのキーをクリック2 KBD(VK_TAB, CLICK, 100) // Tabのキーをクリック3 KBD(VK_DOWN, CLICK, 100) // ↓のキーをクリック KBD(VK_ENTER, CLICK, 100) // ENTERのキーをクリック Sleep(1) next // アプリの終了 KBD(VK_ALT, CLICK, 100) // Altのキーをクリック KBD(VK_UP, CLICK, 100) // ↑のキーをクリック KBD(VK_UP, CLICK, 100) // ↑のキーをクリック KBD(VK_ENTER, CLICK, 100) // ENTERのキーをクリック |
ただし、2行目の[現在いるフォルダの場所]にはUWSC_SudokuAutoMaker.exeが置いてあるフォルダを指定してください。保存して閉じれば準備完了です。
ここまでで、フォルダの構成は下の図のようになっているはずです。
これで、準備完了です。では、「UWSC_SudokuAutoMaker.exe」を実行しましょう。ダブルクリックです。(※ダブルクリック後は絶対に何かキーを押したり、マウス操作をしないでください。)
すると、「Isanaki Sudoku」アプリが起動して自動で勝手に動き出します。アプリが閉じるまで待っていてください。(※アプリが起動しなかったり、操作が暴走しだしたら、「Alt+F2」で強制停止してください)
自動操作が終了したら、「Isanaki」フォルダの中に、
chobeginer_02.msk
…
chobeginer_05.msk
というファイルができているはずです。このファイルが自動操作によって作成した数独問題のテキストファイルです。私は自動で数独問題を作りたかったので、このような方法で作成しています。
UWSCプログラムコードをざっと見てみる
今回使ったUWSCのプログラムの中身を少し覗いてみましょう。もう一度コードを表示します。
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// アプリの起動 IsanakiID = EXEC("[現在いるフォルダの場所]/Isanaki/Isanaki.exe") Sleep(8) // 9x9にする KBD(VK_CTRL, DOWN) // Controlのキーを押しっぱなしにする KBD(VK_9, CLICK, 100) // 9のキーをクリック KBD(VK_CTRL, UP, 100) // Controlのキーを離す Sleep(1) for n in 12345 // 1文字づつクリック 超初級者 // 問題の作成 KBD(VK_ALT, CLICK, 100) // Altのキーをクリック KBD(VK_RIGHT, CLICK, 100) // →のキーをクリック KBD(VK_RIGHT, CLICK, 100) // →のキーをクリック KBD(VK_DOWN, CLICK, 100) // ↓のキーをクリック KBD(VK_DOWN, CLICK, 100) // ↓のキーをクリック 超初級者 KBD(VK_RIGHT, CLICK, 100) // →のキーをクリック KBD(VK_ENTER, CLICK, 100) // ENTERのキーをクリック Sleep(1) // 問題の保存 KBD(VK_CTRL, DOWN, 100) // Controlのキーを押しっぱなしにする KBD(VK_e, CLICK, 100) // eのキーをクリック KBD(VK_CTRL, UP, 100) // Controlのキーを離す KBD(VK_TAB, CLICK, 100) // Tabのキーをクリック1 SendStr(GetId(GET_ACTIVE_WIN),Copy("chobeginer_"+"0"+n,1)) KBD(VK_TAB, CLICK, 100) // Tabのキーをクリック2 KBD(VK_TAB, CLICK, 100) // Tabのキーをクリック3 KBD(VK_DOWN, CLICK, 100) // ↓のキーをクリック KBD(VK_ENTER, CLICK, 100) // ENTERのキーをクリック Sleep(1) next // アプリの終了 KBD(VK_ALT, CLICK, 100) // Altのキーをクリック KBD(VK_UP, CLICK, 100) // ↑のキーをクリック KBD(VK_UP, CLICK, 100) // ↑のキーをクリック KBD(VK_ENTER, CLICK, 100) // ENTERのキーをクリック |
2行目では、アプリケーションを立ち上げています。その後、3行目ではアプリケーションが完全に立ち上がるのを待つために「Sleep(数字)」を使ってプログラムを8秒間停止させています。
その後、「KBD」で始まるコマンドがたくさん登場しますが、これがキーボード操作を自動で行っているところです。例えば、「KBD(VK_9, CLICK, 100)」であれば、「9」キーを押すという操作です。
また、11行目に「for」から始まるコマンドが登場しますが、これはこの「for」と「next」で囲まれた中の操作を決まった回数繰り返し行うことを表してします。これによって、同じような内容のコードを何度も記述する必要がなくなります。
ここでは、この程度の説明にとどめますが、何となくコードをみれば何をしているか理解できると思います。
おわりに
今回はUWSCというキーボードやマウス操作を自動化できるソフトを紹介しました。実際に、自分が行う作業をそのまま自動化するため、プログラムの理解が比較的容易だと感じます。
アプリケーションの自動化には欠かせないソフトですので、皆さんも是非普段のパソコン作業に取り入れてみてください。
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