ファイルの作成・更新・アクセス日時順でリスト化して管理しよう
ファイルの作成・更新・最終アクセス日時を瞬時にチェックできるパソコンの自動化
ファイルを作成した日時や編集した日時、または最後にそのファイルをチェックした日時を知りたいとき、一度に大量のファイルをチェックできたら便利なときってありますね。
ここでは、VBScriptというWindowsを自動で動かすプログラムを使って、そんな操作を実現します。何もインストールするソフトなどはありません。チェックの最後でエクセル、もしくはそれに代わるソフトがあれば便利ですが、必須ではないので誰しも必ずできますよ。
・それをリスト化して残しておきたい人
・VBScriptでのファイル操作に興味がある人
【ここでは、こんな自動化ができる!を動画で説明】
簡単にファイル情報チェックできる環境を整える
上の動画で紹介した操作ができるようにパソコンの環境を整えていきましょう。
VBScriptというWinodwsを自動で動かすプログラムを使ってVBSファイルを作ります。ただ使うだけであれば、プログラムコードの中身を理解する必要はありません。ただ、以下のコードを「ファイル作成更新アクセス日時リスト化.vbs」という名前のファイルを作って、その中に書いてコピー&ペーストしてください。
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'変数の宣言を強制 Option Explicit '変数objFsoを宣言 Dim objFso 'objFsoにScripting.FileSystemObjectのオブジェクトをセット Set objFso = WScript.CreateObject("Scripting.FileSystemObject") '変数objFolderを宣言 Dim objFolder 'objFolderにフォルダをセット Set objFolder = objFso.GetFolder(".\") '変数writeFileを宣言 Dim writeFile '書き込み用ファイル Set writeFile = objFso.OpenTextFile("ファイル情報.csv", 2, True) '変数objFileを宣言 Dim objFile 'ヘッダーの書き込み writeFile.WriteLine "ファイル名,作成日時,最終編集日時,最終アクセス日時" 'ファイルのループ(ファイルへの書き込み) For Each objFile In objFolder.Files 'このvbsファイルは飛ばす If (Cstr(objFile.Name) <> "ファイル作成更新アクセス日時リスト化.vbs") _ and (Cstr(objFile.Name) <> "ファイル情報.csv") Then '取得したファイルの名称を表示 writeFile.Write Cstr(objFile.Name)+"," '取得したファイルの作成日時を表示 writeFile.Write Cstr(objFile.DateCreated)+"," '取得したファイルの最終編集日時を表示 writeFile.Write Cstr(objFile.DateLastModified)+"," '取得したファイルの最終アクセス日時を表示 writeFile.WriteLine Cstr(objFile.DateLastAccessed) End If Next |
注意点は、「ファイル作成更新アクセス日時リスト化.vbs」というファイルを「右クリック」→「新規作成」→「テキスト ドキュメント」から作成して中身を開くとき、ダブルクリックではなく「右クリック」から「編集」を選んで開くようにしてください。このようにしないとファイルが開きません。
さて、上記のコードを記入したら保存して閉じます。これで完成です!簡単ですよね。
使い方は、この「ファイル作成更新アクセス日時リスト化.vbs」を調べたいファイルがあるフォルダに置いて、ダブルクリック(実行)するだけです。すると、そのフォルダ内にあるファイル全てについて、作成・編集・最終アクセス日時の情報をリスト化してくれます。
実際に例をお見せしましょう。下の図に示したフォルダで実行してみます。
対象となるファイルは、
・command_if.txt
・contents.memo
・style.sty
の4つのファイルです。ファイルの種類も様々ですね。ここで、「ファイル作成更新アクセス日時リスト化.vbs」をダブルクリックします。すると、「ファイル情報.csv」というファイルが作成されました。
この中を覗いてみましょう。以下の画像はメモ帳で開いた「ファイル情報.csv」ファイルです。
最上行には項目名(ファイル名,作成日時,最終編集日時,最終アクセス日時)が書かれてあります。その下から、対称ファイルについて、これらの項目の情報が「,」区切りで表示してあります。
しかし、これでは少し見づらいですし、例えば最終編集日時が一番最近のファイルを探すときにも不便ですね。そこで、このファイルをエクセルで開きましょう。以下はエクセルで開いたときの画像です。
これで見やすくなりました。さらにエクセルにはソート機能が付いていますので、最終編集日時について並び変えたいときには、簡単にソートできます。下がソート後の画像です。
ファイル編集日時が若い順に並び変えることができました。これで、どのファイルが最も新しいものか一目瞭然です。
おわりに
ここでは、VBScriptを使って複数のファイルを作成・編集・アクセス情報をまとめるパソコンの自動化を行ってきました。これによって、一つ一つ目で確認していくよりもかなりの速度でファイルを見つけ出すことができるでしょう。
VBScriptはWindowsを自動で操作することのできるパソコンの自動化には欠かせないプログラムの一つです。ただし、プログラムの全くの初心者には少し難しく感じるかもしれません。パソコン自動化について学びたい初学者の方には「Windowsコマンドプロンプトのバッチファイル」というものから学び始めることをオススメします。
WindowsコマンドプロンプトのバッチファイルはVBScriptよりもできることは限定されますが、その分簡単ですし、できることが限定されると言っても大抵のことを自動化することができます。
詳しく知りたい方は「知識ゼロからのwindowsバッチファイル超入門 -入門講座-」で詳しい情報が載っていますので是非参考にしてください。まずはバッチファイルで何ができるのかを知りたい方は「Windowsバッチファイルで何ができるの?」をご覧ください。
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